◼︎はじめに

ピラティスリフォーマーは「体を再形成する」という意味を持ち、体のバランスを整え、筋力を強化するためのマシンです。ピラティスリフォーマーを使うと正しいフォームで、一人ひとりに合ったエクササイズを行うことが可能です。今回は、ピラティスリフォーマーの使い方や効果、エクササイズ例を紹介します。
◼︎ピラティスリフォーマーの基礎知識
(1)リフォーマーとは?
ピラティスリフォーマーとは、マシンピラティス専用のベッド型のマシンで、体を「リフォーム(改良)」する目的で使用されます。
(2)リフォーマーの歴史と進化
第一次世界大戦中にドイツ人看護師として従軍していたピラティスが、負傷した兵士のリハビリにマットレスのスプリングを使用したとされています。1923年に渡米し、マンハッタンにピラティススタジオを開設し、現在のキャディラックやリフォーマーが設置されました。◼︎主なリフォーマーのメーカー
(1)Balanced Body
Balanced Bodyはピラティスマシンの開発とインストラクター養成スクールの運営を長年にわたりリードしているアメリカの企業です。Balanced Bodyは、世界中で非常に評価の高いピラティス教育機関で、PMA加盟団体の中でもトップクラスの実績を持っています。マシンは、フィットネス業界はもちろん、医療やスポーツ業界など、幅広い分野で100か国以上の国々で愛用されています。Balanced Bodyのマシンは種類が豊富で、スプリングやハンドルなどの交換パーツも個別に購入できるため、メンテナンスも容易です。
※参照元:https://www.pilates.com/products/pilates-studio-reformer/
(2)BASI PILATES
BASIピラティスは、ピラティスのオリジナルの教えに忠実であることを大切にしています。Basi Systemsのピラティスマシンは、スムーズで静かな乗り心地のキャリッジを特徴としています。プーリーは高さ調整だけでなく、左右の幅も変更できるため、より柔軟なトレーニング設定が可能です。さらに、5つのスプリングと3段階のギア設定により、多様な強度でのエクササイズが可能になり、効果的なトレーニングが行えます。
※参照元:https://basisystems.com/collections/reformers/products/reformer
(3)Merrithew(STOTT PILATES)
STOTT PILATESは35年以上にわたり、プロと個人の両方のニーズに応じたピラティス機器の設計と製造に携わっています。最高品質の素材と製造プロセスを使用し、ピラティスやマインドフルネスに基づくプログラムから、高強度インターバルトレーニングやアスレチックコンディショニングに至るまで、あらゆるレベルのフィットネス愛好家や専門家に適した教育とトレーニングを提供しています。
※参照元:https://www.merrithew.com/shop/ProductDetail/ST01077_Spx-Max-Reformer
(4) 国内メーカー
ピラティスリフォーマーを製造する国内メーカーは多く種類がありますが、特許申請技術によるリフォーマーキャリッジの動きや、こだわりのクッション材を採用しているPilates machine Factory Japanや日本人の骨格に合わせたコンパクトなピラティスマシン「Recolte」をプロデュースしているメーカーEcoleco Fitnessなどがあります。
Pilates machine Factory Japan リフォーマー
※参照元:https://pilates-machine.jp/buy/buy-the-pilates-reformer
(5)リーズナブルなメーカー
ピラティスリフォーマーの値段がリーズナブルなメーカーとしては、VEROMAN HOMEなどが挙げられます。 韓国インテリアをテーマにした家具や雑貨を取り揃えているメーカーで、折り畳み式のリフォーマーなど家庭用に購入しやすいサイズと価格のものもあります。
◼︎リフォーマーの選び方のポイント
(1)目的に合わせた選定基準
リフォーマーを使った体幹強化エクササイズでは、プランクやサイドプランクなどの体幹を鍛える定番のマットエクササイズを、より効果的に行うことができます。また、リフォーマーを使った柔軟性向上エクササイズでは、スプリングの抵抗を利用して、前後開脚など身体の可動域を広げることができます。リフォーマーは、身体の軸である体幹を鍛えることも出来るマシンであり、体幹の安定性を高めることで、様々な動きをスムーズに行うことができるようになるためそれぞれの目的に合わせて選ぶことができます。
(2)設置環境とスペースの考慮
リフォーマーの高さやフットバーの幅など、メーカーによって多少の誤差があります。より効果的なエクササイズを行うために、個人で使う場合でも自分自身が使ったことのあるマシンを選ぶといいでしょう。
(3)メンテナンスと耐久性
業務用リフォーマーは商業的に保障されており、家庭用リフォーマーは保証されていないことにご注意ください。そのため、リフォーマーがどのような場所で使用されるかどれくらいの耐久性があるかを考慮してお選びいただく必要があります。
◼︎リフォーマーを使った効果的なトレーニング例
(1)基本動作の習得方法
「フットワーク」では下半身の筋力強化と体幹の安定性向上が目的です。方法は仰向けに寝て、足をフットバーに置きます。足をまっすぐに伸ばし、体幹を安定させながら足を押し出します。ゆっくりと元の位置に戻し、これを10〜15回繰り返します。「エレファント」ではハムストリングスと体幹の強化が目的です。方法はリフォーマーのフットバーに手を置き、足をキャリッジに乗せ、足を肩幅に開き、背中をまっすぐに保ちながら腰を持ち上げます。足をキャリッジの上で前後に動かし、10〜15回繰り返します。
「ブリッジ」では腹筋、背筋、骨盤周りの筋力強化が目的です。方法は仰向けに寝て、膝を曲げて足をフットバーに置き、腰を持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにすします。数秒間キープした後、ゆっくりと元の位置に戻し10〜15回繰り返します。
(2)応用的なエクササイズとその効果
膝関節の安定性に関わる筋肉を促進させることができるローオブリークレッグプレスでは股関節外転位で膝関節の伸展運動を行うので、内側広筋の活性化に効果的です。同時に臀筋群も促通されるので、膝関節の安定性に大きく影響している股関節の機能向上にもつながります。さらに姿勢維持に大切な肩甲骨周囲の筋肉も促通されます。
リフォーマーエクササイズについて解説、紹介している動画も年々増えてきています!
PILATES STUDIO noaでもYoutubeにてレッスンで行っているエクササイズの一部をご紹介していますのでぜひ見てみてください!